こんにちは!元シンガポール人材紹介エージェントのトラたびです。
シンガポールでの転職や移住を考え始めたとき、多くの人が真っ先に知りたいのは「給与」のことではないでしょうか。
「シンガポールは給料が高い」というイメージはありますが、実際のところ、自分の職種や年齢ではいくらくらいが相場なのか?そして、その給与で豊かな生活は送れるのか?
この記事では、シンガポールでの転職を成功させるために不可欠な「年収」と「ビザ」の知識を、最新の公式データと元エージェントの視点から網羅的に解説します。
この記事を読めば、あなたの市場価値が客観的にわかり、シンガポール転職への具体的な一歩を踏み出せるようになりますよ!
【まず結論】シンガポールの年収とビザの「基準値」はこれ!
最初に、この記事で最も重要なポイントをお伝えします。シンガポールでのキャリアを考える上で、最低限知っておくべき2つの数字です。
この記事の要約
- 給与中央値 (2023年): 月給 S$5,197 (約58万円)
- EP申請の最低給与 (2025年1月〜): 月給 S$5,600〜 (年齢・業種で変動)
- ポイント: シンガポールのリアルな給与水準は「平均年収」より「中央値」で見ることが重要。
そして、給与額は外国人が働くための就労ビザ取得を左右する最重要ファクターです。
※S$1=112円で計算
出典: シンガポール人材省(MOM)
シンガポールの平均年収と給与中央値【全体像】
最新データで見るシンガポールの給与水準
Point: シンガポールの給与は日本の約1.5倍高い
シンガポール人材省(MOM)の最新データによると、2023年のフルタイムで働く居住者の給与中央値は月給S$5,197(年収S$62,364)です。日本円に換算すると約700万円となり、日本の平均年収約458万円と比較すると、その水準の高さがわかります。
しかし、ここで注意したいのが「平均値」ではなく「中央値」を見ることです。
平均値は一部の超高所得者によって大きく引き上げられてしまうため、より実態に近い「中央値(データを順番に並べた時の真ん中の値)」を参考にすることをおすすめします。
最重要知識!年収と直結する就労ビザ(EP)の基準給与
Point: 給与が低いとビザが取れず、シンガポールで働けない
シンガポールで外国人が働くには、基本的にEP(Employment Pass)という就労ビザが必要です。
そして、このEPを取得するためには、MOMが定める最低基準給与をクリアする必要があります。
この基準は年々厳しくなっており、2025年1月からはさらに引き上げられます。

年齢ごとに上がる!EP最低基準給与の早見表
EPの基準給与は、年齢が上がるにつれて高くなるのが特徴です。
つまり、ベテラン層ほど高い給与をもらわないとビザが発給されにくくなります。
| 年齢 | 一般職 (2025年1月〜) | 金融サービス職 (2025年1月〜) |
|---|---|---|
| 23歳 | S$5,600 | S$6,200 |
| 30代半ば | 約S$8,400 | 約S$9,700 |
| 45歳以上 | S$10,700 | S$11,800 |
出典: シンガポール人材省(MOM)

【属性別】あなたの給与相場は?職種・年齢別のリアル
【職種別】給与レンジ一覧
Point: 専門性が高い職種ほど給与も高い
もちろん、給与は職種によって大きく異なります。ここでは、日本人が多く活躍する職種の給与レンジの目安をご紹介します。
- IT・ソフトウェアエンジニア: S$6,000 – S$12,000
- 金融・銀行: S$7,000 – S$15,000
- 営業・マーケティング: S$5,500 – S$10,000
- カスタマーサポート: S$4,500 – S$7,000
- 管理部門(人事・経理): S$5,000 – S$9,000
※上記はあくまで目安です。経験、スキル、企業規模によって変動します。
Conclusion: 自分の職種がEP基準を超えやすいか確認しよう
自分の希望職種の給与レンジを見て、先ほどのEP最低基準給与をクリアできそうか確認することが、転職活動の第一歩になります。
【年齢別】キャリアパスと年収モデル
Point: 年齢と役職が上がれば、年収1,000万円超えも現実的
- 20代 (ジュニアレベル): 年収 S$60,000 ~ S$80,000 (約670万〜900万円)
- 30代 (シニア〜マネージャーレベル): 年収 S$80,000 ~ S$120,000 (約900万〜1,340万円)
- 40代 (部長・ディレクターレベル): 年収 S$120,000 ~ (約1,340万円〜)
Conclusion: キャリアアップが年収増の鍵
シンガポールでは年功序列ではなく、実力とポジションで給与が決まります。マネジメント経験を積んだり、専門スキルを磨くことで、年齢に関わらず高い年収を目指せます。
年収から考える「手取り額」と「リアルな生活」
税金は安い!シンガポールの手取り額シミュレーション
Point: シンガポールは所得税が非常に安い!
シンガポールの大きな魅力の一つが、所得税率の低さです。日本の所得税率が最大45%なのに対し、シンガポールは最大でも24%です。
例えば、年収S$80,000(約896万円)の場合、所得税は約S$3,350(約37万円)ほど。手取り額は約860万円となり、額面に対する手取りの割合が非常に高いことがわかります。
Conclusion: 額面年収以上に、可処分所得の多さが魅力
「給料は高いけど物価も高い」と言われるシンガポールですが、この税金の安さのおかげで、手元に残るお金は日本より多くなるケースがほとんどです。
AWS(13ヶ月給与)とボーナスを考慮した本当の年収
Point: 月給以外にAWSとボーナスが上乗せされる
シンガポールでは、AWS (Annual Wage Supplement) と呼ばれる「13ヶ月目の給与」が慣行として存在します。
これは12月の給与に合わせて、給与1ヶ月分が追加で支払われる制度です。
さらに、業績連動型のボーナスが支給されるのが一般的で、平均して給与の2〜3ヶ月分が期待できます。
Conclusion: オファー面談では「年収の内訳」を必ず確認しよう
提示された年収にAWSやボーナスが含まれているのか、基本給はいくらなのか、内訳をしっかり確認することが重要です。特にAWSは法律で義務付けられているわけではないので、契約書で確認しましょう。


よくある質問(FAQ)
Q1. EPの基準給与ギリギリのオファーでも大丈夫?
A. 可能性はありますが、少し危険信号です。MOMは給与だけでなく、学歴や企業情報なども含めて総合的に審査します(COMPASSフレームワーク)。給与スコアが高いほどビザの承認確率は上がるため、できれば基準額を上回るオファーを目指したいところです。
Q2. AWS(13ヶ月給与)は必ずもらえますか?
A. 法律上の義務ではありません。多くの企業で慣行として導入されていますが、もらえない会社もあります。オファーレターや雇用契約書に「AWS」や「13th Month Payment」の記載があるか必ず確認しましょう。
Q3. 日本円で考えると、だいたいいくらになりますか?
A. 為替レートによって変動しますが、2024年現在は「1シンガポールドル = 約110円〜115円」で計算するとイメージしやすいです。月給S$6,000であれば、約66万円〜69万円となります。最新のレートを確認する習慣をつけましょう。
まとめ:自分の市場価値を知り、戦略的に転職へ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- シンガポールのリアルな給与は「中央値」(月給S$5,197)を基準に考える。
- 外国人が働くには就労ビザ(EP)が必要で、給与額がその承認を左右する。
- 自分の「年齢」と「職種」から、求められる給与水準を把握することが第一歩。
- シンガポールは税金が安く、AWSやボーナスもあるため、手取り年収は多くなる。
シンガポール転職を成功させる鍵は、現地の給与相場とビザ制度を正しく理解し、「自分の市場価値」を客観的に把握することです。
次のステップとして、転職エージェントに登録し、自分の経歴でどのような求人に応募でき、どれくらいの給与が期待できるのか、プロの視点からアドバイスをもらうことを強くおすすめします。
あなたのシンガポールでのキャリアが、素晴らしいものになるよう応援しています!


