こんにちは!トラたびです。
私は以前シンガポールで人材紹介エージェントとして、多くの転職希望者と採用企業を見てきました。
シンガポール転職を考え始めたとき、こんな不安はありませんか?
- 「転職エージェントに登録したけど、それだけで十分?」
- 「LinkedInやJobstreetが大事って聞くけど、使い方がイマイチ分からない…」
- 「企業への『直接応募』って、なんだかハードルが高そう…」
その気持ち、とてもよく分かります。ですが、元エージェントの視点から断言させてください。
シンガポールの転職活動において、LinkedInとJobstreetの活用、そして「直接応募」は、もはや選択肢ではなく”必須”の戦略です。
なぜなら、多くの企業が採用コストを抑えるため、また候補者の熱意を直接確かめるために、これらのプラットフォームを最重要視しているからです。実際、エージェントには出回らない「隠れ求人」も数多く存在します。
この記事では、単なるツールの使い方解説ではありません。「採用担当者はどこを見ているか」という裏側を知り尽くした私が、JobstreetとLinkedInを戦略的に使いこなし、「直接応募で内定を勝ち取る」ための実践的なプロフィール作成術と攻略法を徹底的に解説します!

なぜシンガポール転職で「直接応募」が”必須”なのか?
シンガポール転職には、大きく分けて「エージェント経由」と「直接応募」の2つのルートがあります。どちらも重要ですが、最近は「直接応募」の比重が急速に高まっています。
エージェント経由 vs 直接応募 メリット・デメリット
まずは、それぞれの特徴を理解して使い分けることが大切です。
■ 転職エージェント
- メリット:非公開求人の紹介、面倒な交渉(給与・待遇)の代行、面接対策のサポート、手間が省ける。
- デメリット:エージェントが保有する求人のみに限定される、自分のペースで進めにくい場合がある。
■ 直接応募 (LinkedIn / Jobstreetなど)
- メリット:エージェントに出ていない求人を含め、全求人に応募できる、企業に直接「熱意」を伝えやすい、自分のペースで活動できる。
- デメリット:全ての作業(検索、応募、日程調整、交渉)を自分で行う必要がある、カバーレター等の準備が手間。


企業が「直接応募」チャネルを重視する理由
ここで重要なのは、企業側(採用担当者)の視点を持つことです。
企業がエージェント経由で採用すると、一般的にその人の年収の20%〜30%もの紹介手数料が発生します。しかし、LinkedInやJobstreet経由で採用すれば、そのコストを大幅に削減できます。
そのため、企業はまず自社の採用ページやLinkedIn、Jobstreetで候補者を探し、それでも見つからない場合にのみエージェントに依頼する、という流れが主流です。
つまり、あなたがLinkedInやJobstreetを使っていない=企業が最初に見る「土俵」にすら上がっていない、ということになりかねません。
【徹底比較】LinkedIn vs Jobstreet (by SEEK) 戦略的な使い分け術
「どっちを使えばいいの?」と迷う方のために、2大プラットフォームの特徴と戦略的な使い分けを解説します。
LinkedIn(リンクトイン):あなたの「市場価値」を高める場所
- 特徴:世界最大のビジネス特化型SNS。単なる求人サイトではなく、「プロフェッショナルな人脈構築」と「自分のブランディング」の場です。
- 強み:外資系企業(MNC)、専門職(IT、金融、マーケティング等)、マネジメント層の求人に強い。リクルーターからの「スカウト」が活発。
- トラたび戦略:「守り」と「攻め」の両用。
守り:充実したプロフィールを作り込み、リクルーターからの「スカウト」を待つ。
攻め:情報収集、人脈構築、採用担当者への直接コンタクト。
Jobstreet(ジョブストリート):積極的に「応募」する主戦場
- 特徴:東南アジア最大級の求人ポータルサイト。現在はオーストラリアの「SEEK」グループ傘下です。(出典: SEEK Asia)
- 強み:求人案件数が圧倒的。ローカル企業、日系企業問わず幅広くカバー。応募・管理がしやすい「転職活動」に特化したプラットフォーム。
- トラたび戦略:「攻め」の応募活動の主戦場。
積極的に求人を検索し、少しでも気になる求人があれば「数多く応募する」ためのプラットフォームとして活用します。
【結論】シンガポール転職では「両方の活用」が必須です。
「LinkedInで市場価値を高めてスカウトを待ちつつ、Jobstreetで積極的に応募活動を行う」 これが最強の戦略です。
【元エージェントが伝授】採用担当者に「会いたい」と思わせるLinkedInプロフィールの作り方
LinkedInのプロフィールを、単なる「履歴書置き場」にしていませんか?
採用担当者はあなたのプロフィールを数秒しか見ません。その数秒で「おっ」と思わせる「刺さるプロフィール」が必要です。「ただ埋める」のではなく「見られる」ための、エージェント視点の4つの必須チェックポイントを紹介します。
① 第一印象を決める「ヘッドライン(Headline)」
ヘッドラインは、あなたの名前のすぐ下に表示される「キャッチコピー」です。リクルーターは検索結果の一覧でまずここを見ます。
- ダメな例:「Seeking new opportunities」(熱意もスキルも伝わりません)
- ダメな例:「Manager at XXX Company」(具体的に何ができる人か不明です)
- 良い例:「Digital Marketing Specialist at XXX | SEO, SEM, APAC Market Entry」(職種 @ 会社 | 具体的なスキル1, スキル2 | 強み)
このように、具体的に「何ができる人か」を一目で分かるようにしましょう。
② 最重要:「概要(About/Summary)」セクション
ここは「あなたの価値を売り込む」最重要エリアです。ここが空欄の人は、転職への本気度が低いと見なされ、即離脱されます。
単なる自己紹介ではなく、「自分がどう貢献できるか」を明確に書きましょう。例えば、以下のような流れが理想的です。
【理想的な構成】
- 誰か:私はAPAC地域でのB2Bマーケティング戦略立案に5年の経験があります。
- 根拠:現職では、データ分析に基づいたSEO戦略とコンテンツマーケティングを主導し…
- 実績:結果として、リード獲得数を前年比150%増加させました。
- 未来:この経験を活かし、御社のシンガポール市場における更なる成長に貢献したいと考えています。
③ 実績を証明する「職務経歴(Experience)」
業務内容(Responsibilities)の羅列だけではNGです。採用担当者が知りたいのは「あなたが何をしたか」ではなく「あなたは何を達成したか」だからです。
「実績・成果(Achievements)」を必ず具体的な数字を用いて箇条書きで記載しましょう。
- (例)シンガポール市場向けの新規営業戦略を実行し、6ヶ月で新規顧客を10社獲得(売上XXドル)。
- (例)オペレーションプロセスを見直し、月間20時間の業務コスト削減を実現。
④ 「Open to Work」機能の戦略的な使い方
「Open to Work」機能は、転職意欲を示すバッジです。ただし、設定には注意が必要です。
- 「すべてのLinkedInメンバー」に公開:
プロフィール写真に緑色の枠がつきます。現職に転職活動がバレても良い(例:退職済、契約満了間近)場合のみ使いましょう。 - 「リクルーターのみ」に限定:
(推奨)現職の会社や関係者にはバレずに、リクルーターにだけあなたの転職意欲を知らせることができます。シンガポールで働くリクルーターの多くが利用する「LinkedIn Recruiter」という採用ツールを使っている人にしか見えません。





【実践編】Jobstreetの効果的な使い方と「直接応募」のコツ
Jobstreetは「応募」に特化しています。ここでは、効率的に使いこなして内定率を上げるコツを伝授します。
① Jobstreetプロフィールの最適化
LinkedInほど詳細でなくて良いですが、基本情報は正確に入力しましょう。特に「Expected Salary(希望給与)」の欄は極めて重要です。
希望給与が空欄だったり、相場からズレすぎたりしていると、それだけでシステム上のフィルタリングで足切りされることがあります。企業側にも予算があるため、マッチしない候補者との面接は避けたいからです。
シンガポールの給与相場を事前にリサーチし、現実的な「最低希望額〜理想額」の範囲を入力しましょう。
② 質より量!「Job Alert」で効率的に応募する
Jobstreetは「数打ちゃ当たる」側面もあります。毎日ログインし、積極的に応募しましょう。
そのためには「Job Alert(ジョブアラート)」機能を必ず設定してください。希望する職種やキーワードを登録しておけば、新着求人が毎日メールで届きます。新鮮な求人ほど採用意欲が高いため、通知が来たらすぐに応募するのが内定への近道です。
③「直接応募」の質を高めるカバーレター術
「任意(Optional)」と書かれていても、カバーレターは必ず添付しましょう。
多くのライバルがカバーレターなしで応募する中、この一手間が採用担当者の目に留まる大きなチャンスになります。
全てを使い回すのではなく、「なぜ他社ではなく、御社なのか」「なぜこのポジションなのか」という核心部分だけを、企業の求人票を見ながら2〜3行で良いのでカスタマイズしましょう。その「熱意」が他の候補者との圧倒的な差を生みます。
【上級編】応募後の「フォローアップ」で内定を引き寄せる
応募して「待つ」だけでは、熱意は伝わりません。特にシンガポールでは、ビジネスのスピード感が早く、積極的なコミュニケーションが好まれます。応募が殺到している人気企業では、あなたの応募は埋もれているかもしれません。
応募から1週間〜10日経っても連絡がない場合、LinkedInでその企業の採用担当者(Talent Acquisition / HR)を探してみましょう。
もし見つけられたら、丁寧なメッセージでフォローアップします。
(メッセージ例)
「はじめまして、[あなたの名前]です。先週、[応募したポジション名]にJobstreet/LinkedIn経由で応募いたしました。貴社の[企業や事業の魅力]に大変惹かれており、もしよろしければ一度お話させていただく機会を頂戴できませんでしょうか。」
この「攻め」の姿勢が、あなたの本気度を伝え、面接のチャンスを大きく広げます。
まとめ:LinkedInとJobstreetを制覇し、シンガポール転職を成功させよう
最後に、本記事の要点をまとめます。
- シンガポール転職では「直接応募」が必須。エージェント任せにせず、LinkedInとJobstreetを必ず併用すること。
- LinkedInは「市場価値を高める」場所。リクルーター目線で「刺さるプロフィール」を作り込み、スカウトを待てる状態にする。
- Jobstreetは「積極的に応募する」場所。Job Alertを活用し、カバーレターを添えて数多く応募する。
- 応募後は「フォローアップ」で熱意を伝える。待つだけでなく、積極的に行動することで差をつける。
転職活動は、あなたという「商品」を企業に売り込むマーケティング活動です。LinkedInとJobstreetという強力なツールを使いこなし、戦略的に動けば、内定は必ず近づいてきます。
まずはこの記事を参考に、あなたのLinkedInの「ヘッドライン」と「概要」を今すぐ見直してみましょう!
